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[マルイカ]
三浦半島佐島発…秋谷沖 海楽園

相模湾のマルイカ順調 深場から浅場へ移行中

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フィッシングライター◎上田龍太郎
掲載号: 2010年4月1日号

あれっ、乗らないぞ!

 


当日はまさかの乗り渋り。なんでこうなるの~?
私もブランコにすればもうちょっと数がのびたかも?


 2月中旬を過ぎると、三浦半島西岸でマルイカ釣りが開幕した。三浦半島佐島の海楽園では2月22日からマルイカ乗合を開始、初日は頭30杯、翌日は頭51杯という好スタートを切った。
 今シーズンのマルイカ釣りでまだおいしい思いをしていない私は、「これに乗り遅れてはならない!」と思い、その翌日の2月24日に大きな期待とともに同船宿に向かった。
 当日は平日ということもあって、乗船客は私を含めて6名ほど。私は右胴の間に釣り座を構えた。
 定刻の午前7時半に出船し、わずか10分ほどで秋谷沖の水深85メートルに到着。すぐに反応があったらしく、船長から投入開始のアナウンスが流れた。
 昨日はこの場所で51杯の釣果が出たと聞いて、期待度120パーセントで仕掛けを投入した。
 私の仕掛けは、図に示したような直ブラ5本ヅノ仕掛け。ほかの皆さんも直ブラまたは直結仕掛けで、この日はだれもブランコ仕掛けを使っていなかったようだ。
 ちなみに、船宿で推奨しているオモリの号数は80号だが、当日はそれほど混雑していなかったことと乗船者全員の道糸が細かったため、「オモリは60号でいいですよ」とのアナウンスも出た。
 仕掛けが着底した後、すぐに糸フケを取ってみたが期待に反してアタリはない。続いて誘い上げたり、タタいてみたりして誘いを入れたが、イカの反応はなし。
 数回流し変えたが船中まったく乗りは見られず、船長も困惑気味。
 30分ほど経過してから、ようやく右舷の3人に乗りがあり、全員そろって巻き上げ開始。巻き上げ途中の引きがやけに強く、マルイカではないと思っていたら案の定、全員が40センチ級のスルメイカを手にした。
 その後、右ミヨシで45センチ級の良型のヤリイカが上がったものの、マルイカは釣れぬまま時間は流れた。
 開始から1時間ほどたってから、右トモの方が船中初となる本命のマルイカをゲット。そして9時過ぎになってようやく私の竿にも25センチ級のマルイカがヒット。
 その後も乗りは散発で10時過ぎにようやく船中全員が本命を手にした。
 当日は北東の微風で海面はベタナギ。イカ釣りには好条件に思われたが、海面には多数の流れ藻やゴミが浮遊しており、濁り潮が入っているように思われた。出船前に抱いていた大きな期待は消え、シビアな展開が予想された。
 10時半過ぎになると、水深95〜100メートルの深場に移動したが、イカの触りは感じられるものの乗らない状態が続き、11時を過ぎると船内は沈黙状態が続くようになってしまった。
 船長によるとこの場所はアマダイのポイントでもあるとのことで、オモリが着底した感触から、砂泥底である様子がうかがわれた。沖ではあまり関係ないともいわれるが、当日は長潮のせいか潮もあまり流れていない。
 13時過ぎ、ようやく潮が効き始めたが左舷方向で再びアタリが出はじめ、小型マルイカがヒット。
 左ミヨシ氏の釣り方をしばらく見せていただくと、直結仕掛けを使っているもののタタキや派手な誘いは一切行わず、仕掛けが着底したらそっと仕掛けを持ち上げて、イカらしきモタレを感じたら即合わせを入れていた。


 

 


 

 

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