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本誌編集長◎沖藤武彦
掲載号: 2010年4月1日号
名人の技を見て感服
多点掛けを続ける中込名人
この後も仕掛けを上げるたびに多点掛けを繰り返す中込さんに話を伺っていくと、どうやら次の3点が要点としてあげられそうだった。
1.基本は底ダチを取ってオモリを着けた状態、または若干離す。仕掛けが流されたらオマツリしないよう入れ直す。
2.投入ごとにハリスの絡みを直す。バケが動かないとまず釣れないから重要。
3.落とし込むようにして誘う。掛かった魚が暴れることが最も有効な誘いになって追い食いに至るから、1尾目をいかに掛けるかが肝心。
いざ実践。1と2は基本動作だけに心がけで実現できるのだが、3が意外に難しい。中込さんや福本さんを見ていると、時折、投入してオモリが着底するのと同時にアタリが出ている。
どうやら投入時に底近くなったらスプールに親指を当てて(サミングして)、仕掛けをゆっくりと下ろしているようだった。「落とす」ではなくて「下ろす」感じ、これが肝心か。オモリ着底後もゆーっくりと竿を上げて誘って、ゆーっくりと下ろし、オモリをそーっと着ける。やはりメバル釣りに「急」はいけないという不文律は生きている。
1尾目が掛かったら、その魚に仕掛けを躍らせる。竿先の操作では演出できない動きが魚皮バケに命を吹き込むのか、次から次にメバルが食い付いてくる。
でも、これは中込さんの話私はといえば追い食いを狙っているうちに最初の魚に逃げられるのか、上がっても2尾掛けまで。色いろな要因があるのだろうが、PEラインとナイロンの違いもあるように思えたのだった。
11時30分に沖揚がりするまで場所移動は1度だけ。中込さんのカウンターを見せていただくと驚くことに102尾!
さすがに裕大さんもこれは特別と言っていたから、解禁日+ 名人のなせる業なのだろう。
ちなみに私はツ抜けと少々。午後船を見ると上手な方で30尾台、これが標準と思って釣行したほうがよさそうだ。
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