Check
フィッシングライター/上田龍太郎
掲載号: 2013年3月1日号
西風の影響はほとんどなし!
アマダイのチャンスは春まで続く。良型を狙って熱海へGO !
▲大船長はアマダイ釣りの名人。直接教わることをすすめます
皆さんご存じのとおり、相模湾の至る所でアマダイが好調に釣れている。
相模湾の西側に位置する熱海周辺も例外ではなく、熱海港のいづみ丸では昨年11月の開始当初から45センチオーバーの大型も交じえバリバリと釣れている。
そこで1月27日にいづみ丸のアマダイ乗合にチャレンジした。
午前6時に船着き場に集合すると、当日の乗船者は私のほかに3名。舵を取るのは若船長の北広樹さん。大船長の北登志彦船長さんも仲乗り役として乗り込んでくれた。
私の釣り座は左舷ミヨシ。急いで支度をしていると、大船長が、
「アマダイは日が昇ってから食い出すので、ゆっくり支度してくださいね」と優しく声をかけてくれた。
出船は6時半。熱海沖にはたくさんのアマダイ釣り場があるそうだが、現在狙っているのは伊豆山〜曽我浦沖とのこと。この日は風速10メートル以上の西風が吹き荒れていたが、熱海は北側と西側を山に囲まれる地形のため、灘寄りはベタナギ状態。快適に釣りが楽しめそうである。
港を出て5分で船は速度を落とした。最初の釣り場は熱海港前の75メートルダチ。
私の仕掛けは図に示したようなもので、アマダイ狙いではオーソドックスな2本バリ仕掛けである。
60号のオモリが着底した後、海底からオモリを2メートルほど浮かせるようにしてアタリを待った。
すると右舷ミヨシで竿を出していた村山さんにアタリがあり、アマダイ狙いでは定番外道とも言えるアカボラ(ヒメコダイ)が上がってきた。サイズは20センチオーバーの良型である。
「アカボラが釣れるならアマダイもいるはず……」と思っていると、私の竿にもアタリが到来し、23センチと小型ながらもアマダイをゲット。
続いて村山さんにムシガレイ、私に小型アマダイとヒットが続く。
小型とは言え、アマダイが連続ヒットしたということはタナは合っていたのだろう。
その後、ヒメが連発するようになったので、伊豆山沖の定置網近くの82メートルダチへと移動した。
すると私の竿に大きなアタリがあり、慎重に巻き上げると大型マトウダイが浮かんできた。ところがこの魚はハリに掛かっていた小さなアマダイをくわえていただけ。タモ取り寸前に海へ帰ってしまった。
8時過ぎ、今度は村山さんの竿が大きく引き込まれ、良型のカンコ(ウッカリカサゴ)をゲット。しかし、その後アタリが遠のいたので、9時過ぎに再び熱海沖へと移動した。
朝と違い、今度は水深90メートルほど。ここで私の竿に本命らしきアタリが訪れ、期待して巻き上げると当日最大の38センチのアマダイが上がった。
その直後、村山さんの竿にもいいアタリがあり、35センチのアマダイをゲット。さらに左舷トモの方にもアタリがあり、40センチオーバーの特大ムシガレイが上がった。
このムシガレイの写真を撮影している間、大船長に私の竿をお任せしていたところ、1投目でヒットし、35センチのアマダイが上がってきた。短い時間に本命が連続ヒットしたということは、時合だったのかもしれない。
Page1 西風の影響はほとんどなし!
Page2 船長親子のスゴ腕に感服
※本誌紙面では、カラーグラビア、仕掛図などがご覧いただけます。