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ツリタガール◉樋口 沙也香
掲載号: 2012年10月1日号
うれしくてニヤけちゃう
各地でカワハギシーズンが本格開幕。そこで8月31日、勝山港の萬栄丸へ釣り仲間のさち姉さんと釣行した。
午前5時30分、平日にもかかわらず10人のお客さんを乗せ出船。航程5〜10分の勝山港前からスタート。ポイントへ向かう途中に船長から、
「まだ水温高くカワハギが固まってないので拾い釣りになると思います」とアナウンスがあり、最初からプレッシャーを感じた。
なぜなら、私自身まだカワハギ釣りを始めて3年目。去年は迷宮入りして出てこられなかった。そして今年はまだ3回目だ。はたして私にカワハギを釣ることができるのだろうか。
不安がたくさん残ったまま、
「はいっどうぞ!」と船長から合図。さち姉さんと並んで左舷ミヨシから投入する。
この時期はまだまだ浅く、水深は10〜15メートル。まずは着底、聞き合わせでアタリを確認してみると微かな反応が手元に伝わってきた。早々に仕掛けを回収してみると3個付いていたアサリは物の見事にツンツルテン(汗)。
早くも同船されてる方が本命を釣り上げる。そして、カワハギスイッチが入ってないさち姉さんにもアタリ。まだ出船して30分もたってないのに本命があちらこちらで上がる。
私はと言うと、カワハギのアタリは何度もあるが、うまく掛けられない。着底後コツコツと小づき、アタリがあったら送り込ませて食わせるボトムの釣り方をしているが、うまくいかずにエサだけが取られていく。
さち姉さんと、いつエサ取られてるんだろう? と悩みつつも30分ほどして待望の本命!
20センチくらいとまずまずのサイズだ。
その後も相変わらずエサ取りが激しい。そんな中さち姉さんがゴツゴツと竿をしならせる。上がってきたのはデカハギ文句なしの25センチオーバー。
私にも元気なアタリはあるものの上がってくるのは20センチ前後ばかり。それならと、着底後50センチ、オモリを浮かせて優しく誘いながら1メートルほど宙層を探ってみた。すると25センチまではいかないが、狙いどおりに良型を手にする。
そして気付けばいつの間にかさち姉さんより釣っている自分に驚いた。だけど気温が上がるにつれてカワハギのサイズが小さくなった。中には10センチに満たないワッペンサイズまで。もちろんリリースだ。
そんな中ゴツゴツッとアタリ。聞き合わせてハリ掛かりさせたときはなんとも言えないうれしさ。私、絶対にニヤケてるに違いない。上がってきたのは当日最大27センチだった。
残り1時間、大型狙いで富浦沖へ移動。水深はやや深くなって20〜30メートル。大型が上がるのを期待して誘い続ける。
終盤に差しかかり左トモのお客さんに大きそうなアタリが。みんなの期待が膨らむなか、上がってきたのは29.5センチのデカハギ!
やがて12時30分に沖揚がり。竿頭は29.5センチを釣った常連さんで25枚。私は15枚、さち姉さんは14枚。トップとの差はあるが、とても楽しめた一日だった。
女子2人、終始ガールズトークに華咲かせて夢中でカワハギを釣っていたが、エサ取り対策や多数のバラシなど、今回の釣行でかなりの課題が残ってしまった。今年は少しでも多く通い、カワハギの修行をしなければと思わされた一日でした。
[萬栄丸]岩崎 直一 船長
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