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フィッシングライター/山口 充
掲載号: 2011年9月1日号
出足好調!すごいかも
釣れ具合を心配しましたが、フタを開けてみれば想像を超える爆釣でした!
ゲームロッドをひん曲げる強い引き。たまりません!
8月1日、例年より1カ月早く、千葉県片貝出船にてヒラメ釣りが部分解禁となった。ちなみに全面解禁は例年どおり10月1日だそうだ。
今回お世話になった二三丸さんはライトタックルを推奨している船宿。小倉忠船長はコマセシャクリもオモリ40号のライトを推奨しており、釣り人のニーズやライトでの釣り方をよく研究している。
というわけで、ヒラメもライト。オモリ40号で、それに合わせた軽いタックルで楽しむことができる。
午前4時に片貝港に集合。この日は解禁ということもあって18名のお客さん。ライトタックルらしいカラフルな道具が並び始める。私は左舷にて準備開始。
「山口さん竿持ってきた? 頑張りましょう」と小倉船長。
4時半、片貝のヒラメ船が一斉に出船、50分ほどで堀川根に到着、船長の合図が出てスタートとなる。
エサとなるマイワシのサイズは14〜18センチで使いやすいサイズだ。
水深は約25メートル。魚礁なので根掛かりに注意が必要だ。オモリがコンコンと硬い物に当たるフィーリングがあったら、竿を立てるだけではなく2〜3メートル巻き上げて根掛かりを回避してから再び落とす。
これは同時に、真上からイワシが落ちてくる誘いを連続して行うことにもなるはず。活性の高い夏のヒラメに有効だと推測した。
釣り始めてすぐ、左舷胴の間の通称どべさん、大ドモの高橋さんへ同時にヒット。このパターンは魚影が濃い証拠だ。と、思っていたら右舷でもヒットした。
皆さん本命キャッチで幸先よいスタート。撮影中に、
「山口さん」と呼ばれて振り返ると、なんと私の竿先が海面に刺さっている。
あれ?
5メートル以上底から離しておいたのに。席に戻ってファイト開始。間違いなくヒラメの引き。慎重に上げてくると1キロクラスのヒラメが海面下にユラ〜ッと姿を現した。
これはいい、絶好の開幕だ。
さらに左舷でヒット。2キロ弱のサイズも出始めた。
ただし、海底の起伏が激しいので根掛かりも多い。そのつど船長がアナウンスしてくれるので、聞き逃さないようにして底を大きく切り、再着底で誘いたいところ。
また、ライトタックルだからだろう。オモリや仕掛けから伝わってくる振動が、根なのか海藻なのかよく分かる。そしてイワシの泳ぎ具合やアタリなど、情報量が非常に多いので面白く、色いろとイメージが膨らむ。さらに、アタリが鮮明なのがうれしい。
ヒットは続く。
高橋さんが「青物かな」と言いながらファイトして上げたのはワラサ。続いて良型イナダも顔を出す。私にも2枚目のヒラメがヒットする。
アタリはハッキリしており、最初のアタリから10秒くらいで食い込んだアタリが伝わってきた。
高活性ということもあるかもしれないが、食い込みが早いように思えたのもオモリが軽いライトの効能かも……。
と、思っていたら立て続けに3枚目がヒットした。このときは根を回避して10秒ほど止め、ゆっくりと下ろしてオモリが底に着いた瞬間にひったくるようなアタリでハリ掛かりした。
引きは激しく、夏のヒラメならでは。無事ネットに収まったのは3キロクラス。お隣の土方さんに、
「今日一番大きいんじゃないの?」と祝っていただく。いやはや、恐縮です。
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