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本誌APC(東京)/鈴木良和
掲載号: 2011年4月1日号
常連さんの仕掛けが気になる
当日奮闘した山崎さん。良型のハナダイを連発していました
皆さんが沖釣りを始めたきっかけは何だろう?
私が沖釣りの面白さに目覚めたのはハナダイ釣り。
それまでは時どき誘われたときに付いていく程度だったのだが、ハナダイの引きと美しい魚体を見てすっかり沖釣りの虜になってしまった。
そのときはコマセ釣りだったが、現在はエビエサでも絶好調。今回お邪魔した茨城県鹿島港の幸栄丸ではトップが2束(200枚)を超えた日もあるという。こんな話を聞けばいてもたってもいられない。
そこで釣友の山崎義裕さんと女性アングラーの石井真弓さんを誘い、2月26日に幸栄丸を訪れた。
人気のハナダイが絶好調とあり、私たちを含む17名の乗船者が集まった。しかし海は前日に吹いた春一番の吹き返しで大荒れ。5時半に出船して釣り場の大根を目指したが、通常40分で着くところを1時間もかかり、到着したのは6時45分。
さっそくエサの生きエビが配られ、水深40メートルで開始の合図が出たが、1流し目は船中ノーヒット。
通常、ハナダイは根の周辺などに群れをなして、活性の高いときなどは底から15メートルも浮いてくるといわれるが、今日のように海が荒れていては浮き上がらないらしい。
「今日は底中心ですよぉー」と船長がマイクで指示を飛ばすと、その甲斐あってかハナダイが次つぎと釣れ上がる。
型は18〜25センチが中心だが、時どき30センチ前後のマダイも顔を出している。
「マダイもよく交じるんですね」と船長に声をかけると、
「今年はとくに多いですね」と答えてくれた。
それを知ってか、開始から一つテンヤで挑んでいるアングラーも3人いて、40センチクラスのマダイを手にしている人もいた。
しかし活性は低く、単発ないしは一荷で取り込むのが精一杯という状況だった。
ハナダイ釣りのだいご味は派手な多点掛けにあると思うが、やはり海が悪く、魚が浮いてこないのが原因だろう。
ここでひとり気を吐いていたのが岡田氏。見ればエサを付けるための空バリ3本とスキンサビキバリ6本のミックス仕掛けを使っていた。
「スキンだけだと小さいハナダイばかり掛かるので、こうしているんですよ」とのこと。
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