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本誌編集部◎加藤 智晴
掲載号: 2010年3月1日号
数多くのファンが訪れる
解禁日以降もいい日はトップ20尾近い釣果が上がっている
水深が浅く、岸からほど近い。佐島のイワシメバルは小物釣りには最高のロケーションだ
沖釣りで2月の風物詩といえばメバルの開幕。エビエサ、イワシエサ、夜釣りのアオイソメエサと大きく3通りの釣り方があるが、中でもコアなファンに愛されているのがイワシエサで狙う通称イワシメバル。
とはいえ決してイワシエサの釣り方が難しいわけではなく、生きエサ(モエビも生きエサだが)を泳がせて釣る独特の釣趣が難しそうなイメージを感じさせるだけ。イワシメバルならではの釣り味はビギナー、ベテラン問わずに夢中にさせるものがある。
そのイワシメバル、首都圏で気軽に乗合船で楽しめるエリアとなると、なんといっても佐島をおいてほかにはない。2月1日の解禁日にも、この日を待ち望んでいた多くのファンが佐島を訪れていた。
お世話になったのはつね丸。天気は下り坂の予報であったものの、13名が集まり無事午前7時に出船となる。
最初の釣り場は出船という言葉が当てはまらないほどの、船が動き始めてすぐの小田和湾内。水深10メートル前後で開始となった。
何分、今期初出船だけあってどんな釣れ具合を見せるかは未知数。まずはミヨシに回って船内の様子を観察する。
と、右舷ミヨシの人にいきなりアタリ。難なくハリ掛かりして今期の第1号が取り込まれた。しかし、サイズは15センチほどとずいぶんと小さい。潮回りして同じく8メートルほどを流すと、左舷トモで30センチクラスの大カサゴが取り込まれたのに続き、右舷胴の間の女性にメバルがヒット。これは20センチクラスとまずまずのサイズ。
その後も船内各所でポツポツとメバルが釣れるが、いずれも20センチ以下とサイズが小さい。
船長も手探り状態なのか、かなり早いピッチでポイント移動を重ねていく。そのかいあってか、8時過ぎくらいからは20センチ前後の中型主体に釣れるようになる。数は決して多くはないが、船内まんべんなくアタリはあるようなので、出足としては悪くはないだろう。
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