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フィッシングライター◎山口 充
掲載号: 2010年2月15日号
澄み潮で序盤は苦戦気味
当日釣れたの半数以上が2~3キロ。良型が狙えるチャンスですよ!
食い込みを待つ時間がなんともいえません
今回のターゲットは九十九里太東沖のヒラメ。ここ数年、私が腰を据えて狙っている釣り物の一つである。
釣行したのは1月17日。お世話になったのは九十九里太東港の勘栄丸だ。
ちょうどこのとき、外房で注目集めていたのがマグロ(メジ)。数日前も10キロ級が上がっており、当日もヒラメとマグロの両狙いとなった。石井さんから、「長いルアーロッドで200グラムのメタルジグをシャクる姿を見たいなあ。久しぶりにやってみれば〜!」という悪魔のささやきもあったが、メインはあくまでヒラメ。マグロは同船の皆さんにおまかせし、私たちはヒラメ狙いに専念することにした。
集合時間の5時が近づくと、次つぎにお客さんが到着。ヒラメ狙いが左舷、マグロ狙いが右舷に分かれ釣り座を取る。
5時20分、渡辺秀明船長の操船で太東沖へと向かう。
穏やかな予報とは異なり、沖は大きなウネリがあった。ポイントに到着すると若船長の真澄さんがエサのマイワシを配って釣り座を回った。イワシのサイズは20〜22センチ。使いやすい大きさだ。
まもなく船長から合図が出て釣り開始。水深は20メートル前後。明るくなってからが本番だろうと読んでいたが、いきなり石井さんにアタった。「え、もうきたの?」と声をかけたが表情は真剣そのもの。竿先の動きに集中している。
竿先が引き込まれた瞬間、「よし!」の声で合わせを入れたまではよかったが、巻き上げの途中で無念のフックアウト。直後、再び石井さんがアタリをとらえたが、またしても悔しいバラシ。
うーん。いつも以上にじっくり食い込ませたほうがいいのかもしれない。とはいえこの大きなウネリである。ロッドワークもままならない。
しばらく流したあと、「浅くなりますから注意してください!」と船長からアナウンスされた。といってもガチガチの岩礁帯ではなく、海藻が連続して生えているような感じだ。
周囲がぼんやりと明るくなってきたころ、潮色がよすぎることが気になった。
船のライトで照らされた海面を見ると、道糸のマーカーが海面下2メートルくらいまで丸見え。「もう少し濁りが入ったほうがいいんですけどね……」船長も嘆いていた。
やがて太陽が顔を出し始めた。朝のゴールデンタイムがあるとすればそろそろ。そんなことを考えていたら、左舷ミヨシの岩井さんにヒットし、船中第1号となる1キロ級がキャッチされた。
次にヒラメを手にしたのは岩井さん。1枚目と同じサイズだが、連続キャッチというのがうらやましい。
しばらくすると少しずつだが潮が動いてきたようだ。
仕掛けが海藻の上を通過しているときがチャンスと踏んだ私はロッドワークを変えてみることにした。
Page1 澄み潮で序盤は苦戦気味
Page2 2〜3キロ級が連発!
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