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本誌編集部◎村上敬洋
掲載号: 2009年12月15日号
魚探にはワラサの群れ
当日の竿頭、佐藤将太郎さん。見事なコマセワークで6本ゲット!
宝栄丸のワラサ釣りでの定員は12人とのこと
11月16日に訪れたのは南伊豆下田須崎港の宝栄丸。私を含む4名の釣り人を乗せて6時に壁佑二郎(かべゆうじろう)船長の操船で港を出た。
数日前から吹き続けていた強風は弱まっていたものの、海上のウネリは依然高いまま。だが宝栄丸は銭洲やイナンバ遠征をこなす19トンの大型船だけに、釣りに支障をきたすことはなさそう。
ゆっくりと走って到着したのは横根の東側。水深は60メートル海面下45メートルの指示ダナで開始となる。とりあえずセオリーどおり、指示ダナよりもハリスの全長分くらいビシを沈め、コマセを振りながら指示ダナまで巻き上げようと思った。
しかし船長は、
「ビシは海底まで沈めてから、タナまで巻き上げて!」と追加の指示を出した。ハリス分沈めて巻き上げるよりも底から振り上げてきたほうが魚の集まりがいいという。
まもなく魚探にはワラサの群れらしき反応が出始めたが、口を使わない。周囲には他船も5隻ほど浮いていたが、やはり竿が曲がるシーンは見られない。
30分ほど流したところで横根の北側に移動。その直後、
「アタったよ!」という船長の声が響いた。本日1本目を掛けたのは右胴の間に座る佐藤将太郎さん。船長によってタモ取りされたのは4キロ級。右大ドモの土屋理さんもアタリをとらえて同級をキャッチした。
出だしこそつまづいたものの、ひとたび食い出すと止まらないのがワラサ釣り。前出の佐藤さんと土屋さんは代わる代わるワラサを追加していく。
そろそろ私も1本釣ろうと仕掛けを下ろしたが、ちょうど食いは止まってしまったらしくアタリが訪れない。
「アタりませんか? おかしいなあ。反応は出ているんだけどね。ちょっと貸してみて!」
私の竿を受け取った船長がブンブンと竿を振ると、1分もしないうちにアタって3キロ級をゲット。てっきり群れがいなくなったのかと思っていたが、単にコマセの振り方が甘かっただけのようだ。
Page1 魚探にはワラサの群れ
Page2 ブリを狙うには?
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