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フィッシングライター◎山口 充
掲載号: 2009年11月1日号
雰囲気が実によい
本格シーズンを迎えた東京湾のイシモチだが、私もこの釣りが大好き。実は私が初めての船釣りをしたときのターゲットがこのイシモチなのである。
食味のほうも、クセのない白身はどんな料理にも向くおいしい魚だ。
そのイシモチの模様が上向いているとのことで9月27日に船橋のつり滝さんへお邪魔した。
首都高速湾岸線千鳥町ICで降りると7〜8分で宿に到着。上ってくる太陽もすっかり遅くなって秋を感じさせる。
佐藤正和船長にあいさつがてら状況を聞いて見ると、
「ポイントは木更津沖です。いい釣果が続いています。潮が流れるといい感じですよ」
とのこと。お客さんも次つぎに到着。5人グループで来ていた山田さんたちは高校時代の同級生で、
「女性陣が釣りしをたいと言うので……」と楽しそう。
オモリも25号、シンプルな仕掛けでビギナーでも十分に楽しめる釣りなので選んで正解だろう。
常連さんたちは2本竿で狙うようだが、私と石井さんは1本竿。2.1メートルの東北カレイ用の軟らかめの竿とライトタックル用の竿を用意した。まあイシモチ用の竿は販売されていないので様ざまな竿で自由に楽しめばいい。
午前7時30分、12名のお客さんを乗せてポイントの木更津沖に向けて出船した。航程は約40分、秋風が心地よく最高の釣り日和だ。
船長の合図が出てスタート。
水深は約27メートル。オモリが着底し、糸フケを取って一度底を切る。海底は細かい砂泥なので着底するとオモリが埋まってしまうから、一度抜いて安定させることが大切。あとは基本的に底ダチが取れればOK。時折オモリがコツコツ底をたたく程度で待っていればいい。ちなみにエサのアオイソメは1匹掛けで長めに付ける。
船中1尾目はグループで来ていた鈴木さん。
「あっ釣れてた」と良型イシモチを上げてうれしそう。次にグループの幹事さんでもある山田さんに連続ヒット。ほかのメンバーから、
「こっちにも釣らせてよ」と声がかかる。デジカメで記念撮影しながら楽しそうだ。イシモチ釣りはこんな雰囲気が実によい。
右舷では深沢さんが良型を上げると、左舷トモの佐久間さん、木内さんもそれに続く。出船前に船長が、
「今日は潮が小さいから……」と心配していたが、上々の滑り出しだ。
Page1 雰囲気が実によい
Page2 狙いどおりトリプル達成
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