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フィッシングライター/山口 充
掲載号: 2010年9月1日号
誘いを入れるとココッ!
中盤から食いが立ち、ダブルが連発した
軽く投げてサビけばこのとおり! 決して難しくありません
それにしても今年の夏は暑い。本当に暑い。
こんなときには冷たいビールによく合う、サッパリとした白身魚の料理が食べたくなるものだ。
今回ターゲットとして選んだシロギスは、そんな料理の材料としてこの上ない。
7月23日に訪れたのは東京湾奥船橋のつり滝。
当日も猛暑日になるとの予報が出ていた。さてさて、シロギスはどんな反応を見せてくれるのだろう。
船宿に向かうと、すでに数名の釣り人が到着していた。
親子で来ていたのが中嶋さん。娘さんの果歩ちゃんはたくさん釣るぞとヤル気全開。
ご夫婦で来ていた三枝さんは最新鋭タックルで完全装備。常連の加藤さんは和竿とオリジナルロッドをそれぞれ持参していた。
楽しみ方も人それぞれ。みなさんの道具一つ取ってもシロギスらしさが見え隠れする。
出船は定刻7時半。佐藤正和船長の操船でポイントの富津沖に向かう。
晴天ベタナギの下、およそ50分のクルージングを楽しみ、5メートルダチでスタートの合図が出された。
エサはアオイソメ。通し刺しにしたあとのタラシの長さは人により様ざまだが、とりあえず私は3センチにして様子を見る。
水深が浅いため、軽く前方にキャストして手前にサビキながら誘ってみた。
仕掛けが着底したら糸フケを取りつつ竿を立て、オモリを海底から離して1〜2メートル巻きながら再びオモリを着底させる。
海底のオモリを軽く跳ね上げさせるようにしながら誘うと、ココッと明快なアタリがきた。水深が浅いだけにアタリも大きく出る。
でもアタリが大きいからといってすぐに巻かないほうがいいと思う。自分の経験と照らし合わせても、多少なりとも食い込みの間を与えたほうが、結果はよかった。
次に伝わる魚信で巻き上げると20センチ級のシロギスが姿を現した。
何尾か釣るうちに魚がエサを食い込むまでの感覚をつかむことができ、連続ヒットさせた。
とはいえ食い自体は決していいとは言えず、誘わないとアタリが出づらい状況。
そんな状況であったが、果歩ちゃんも徐々に感覚をつかんできたようで、シロギスを連発させた。
各自が数尾ずつ釣ったところで船長から、
「上げてください!」の合図。次はお待ちかねの良型が釣れるポイントだ。
Page1 誘いを入れるとココッ!
Page2 エサの長さでアタリに差
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