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本誌編集長◎沖藤武彦
掲載号: 2009年7月15日号
いきなり大型? 初日は泳がせで大物に挑戦
夏の八丈島で格別の非日常を楽しむ
飛行機が羽田の滑走路を離れて水平飛行に移ると、すぐにポーンと鳴ってベルト着用サインが出て高度が下がり、窓の外に緑、そして黒いアスファルトが現れてドスンと着陸する。飛んでいる時間は驚くほど短い。
東京の南300キロの太平洋上に突き出た島。しかし、それを実感するのは空港からアサギクへ向かい、着替え、車に道具を積み込み、八重根港で松丸に乗り込んで海の上から島を眺めたときだった。
午前11時。
海の青と岩の黒、島を覆う緑、おわんをひっくり返したような形の八丈富士、近付いてくる八丈小島。
飛行機による距離感の喪失を、ようやく埋め合わせることができた。
今回はシマアジや遠征の大物釣りのエキスパート.八武崎正史(やぶさしせいじ)さんが主宰するチームエイトの大会(というか例会に近い)に便乗させていただいての釣行。6月13、14日の2日間、総勢13名でアサギクに宿泊、3隻を仕立てた。
私が乗った松丸には八武崎さん(以下やぶさん)、佐藤さん、野村さん、富永さんの計5人が乗る。
初日はエサ用のムロアジを釣った後にカンパチ、モロコ、場所によってカンナギを狙う泳がせ釣り。ちなみに船のチャーターは1便5時間が基本。この日は1時間延長して午後5時に帰港する予定だ。
まずは八丈小島の岸近く、磯釣りの人が乗っている沖磯が見える場所でムロアジを釣る。水深は30メートル前後。が、なかなか釣れない。松丸の広江篤夫船長はタナを海面から20、15、25と投入のたびに細かく指示してくれるのだが、アタリは遠く、アタってもバラしてばかり。
そのとき、佐藤さんと、やぶさんの仕掛けに大きなナニモノかが掛かった。仕掛けも気持ちも準備前の不意打ち、ハリス5号のサビキ仕掛けでは太刀打ちできるはずもなくバラシに終わる。
Page1 いきなり大型? 初日は泳がせで大物に挑戦
Page2 あの時間が一番食いがよかったの?
Page3 2日目はシマアジ五目
Page4 オナガ狙いでフィニッシュ
※本誌紙面では、カラーグラビア、仕掛図などがご覧いただけます。