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フィシングライター/細田雄治
掲載号: 2012年4月1日号
イサキ祭りの開始
少量ずつコマセを出すことがコツになる
風は弱いながらも雨粒が大きくなってきたのが8時半。ちょうどそのころに佐衛美丸は平砂浦沖に移動して仕切り直し。今度の場所は少し深くなり、指示されたタナは45メートル。
「いい反応がありますからやってみてください」
すると、まずヒットさせたのは左舷ミヨシ氏。最初のアタリがあってから少し間を置いてリールを巻き始める。
そして、次に私の竿がたたかれるやいなや、そのまた次は左隣の斉藤氏の竿にキンキンとしたアタリ。そして、最後はミヨシ氏にもヒットして左舷全員がリールを巻く。
それまでの低調ぶりはどこへやら。今度の場所ではいい群れに当たったらしく、春のイサキ祭りの開始。型は20〜25センチと小ぶりながらも次つぎと本命が取り込まれた。
ちょっぴり残念だったのは、この場所では潮が速く、ひと流しで1回しか仕掛けを入れられなかったこと。それでもソナー&サイドスラスターを備えた新造船では、狙ったポイントにピタリと仕掛けが入るのだろう、流しのたびにヒットすることが1時間半ほど続いた。
このときの私は多点掛けを狙い、アタリがあってもすぐに仕掛けを巻き上げなかったのだが、考えていることは皆さん同じらしく、追い食いさせて2尾、3尾掛けで取り込むことが目立った。
途中、私には25センチのカイワリや22センチのオキメバル(いずれも後検寸)、ウマヅラなどの多彩なゲストも交じってクーラーの中は賑やかに。この場所を引き上げる11時半には本命は19尾を数えた。
この日は最後の30〜40分、洲ノ崎港の西(朝一番に狙ったポイント)を流したが、こちらは残念ながら不発。釣果のほとんどは平砂浦沖で得たものとなったが、それでもトップは38尾、次頭27尾はまずまずといったところだろう。
寒い寒いと言っていた冬も終わり、いよいよ春の釣りに切り替わる。洲ノ崎沖のイサキ釣りも、まずは無事にスタートを切った。
[佐衛美丸]早川忠信船長
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