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本誌APC(埼玉)◎釜井昌二
掲載号: 2009年4月1日号
今日の私は軟体系キラー
取材日は悪天候で釣り辛かったが、それでもトップは15尾到達
そんなころ、ホウボウとは違う不思議なアタリと引きが伝わった。海面に浮いたのはうれしい外道、胴長40センチほどのヤリイカだった。
状況が好転したのは9時半ごろ。ちょっとした入れ食いタイムが始まった。
ここがチャンスだと思い無我夢中で釣りまくる。40センチアップの良型の一荷も含め4連発。あれよあれよとオケは埋まり、目標のツ抜けを達成する。
ところで船宿で用意してくれていたエサは小指大のサンマの切り身。通常はこれをチョン掛けにして使用する。でも特エサ大好きの私は人差し指大のサバの切り身、サーモンの皮、トウゴロウイワシなども用意してみた。
結果はサーモンだけがさっぱりダメで、イワシは食い込みが悪かった。たった一度の釣行なので言い切れないけれど、やはりサバの切り身に勝るエサはないのかなというのが、個人的な感想。
終盤、シコイワシが掛かってきたので、一番下のハリに付けて投入してみたところ、すぐに竿先が絞り込まれた。
しかし突然の出来事になす術もなく、絞り込まれた穂先はピョンと真っすぐに戻る。仕掛けを回収すると、イワシにはくっきりと歯型が付いていた。
歯型の付いたイワシをそのまま投入したところ、今度は根掛かりした……いや、重いがなんとか巻き上げられる!海面に浮かんだのはなんとマダコ。ヤリイカといい、このマダコといい、今日の私は軟体系に好かれているようだ
次第に雨は激しさを増したが、最後まで竿を出し続けた方は数をそれなりにのばし納竿となる。
釣果は全長30〜46センチのホウボウがトップ15尾。私は10尾で、これにムシガレイ、ヤリイカ、マダコ、サバ、イワシなどが交じった。
田村光二船長によれば、
「この先の見通しはちょっと読めないですけれど、例年どおりだとすれば春本番にかけてまだまだ期待できるはず」
最後にホウボウを使った私のおすすめの一品は、握り寿司。おろしショウガと刻んだネギをちょこんと乗せて、ホウボウの旨味を堪能していただきたい。
[隆正丸]田村光二船長(左)と芳野義之船長(右)
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