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フィッシングライター/上田龍太郎
掲載号: 2012年9月1日号
この乗りを待っていた!
後半は他船でもよく乗っていた
バッドコンディションの中、船長は諦めずに黙々と反応を探して旋回し続けた。すると午前11時過ぎ、180メートルダチで再び好反応を発見!
これまでの不調を吹き飛ばすように、120〜150メートル間で入れ乗り状態となり、もっとも浅いときには70メートル付近で乗ることもあった。
このチャンスに私は最大5杯掛けまで達成し、両隣のブランコ仕掛けの釣り人も4杯掛けを披露。
船長によると、それまではニッチョウ(東から西へ流れる潮)であった潮が、真潮(西から東へ流れる潮)に変わったことによってイカにスイッチが入ったのではないかとのこと。
1時間ほどすると乗りは小康状態となり、定刻の13時に沖揚がりとなった。
帰路はもちろんエアコンの効いたキャビン内のベッドで熟睡。ふと目覚めたときは清水港内であった。
この日の釣果は胴長30〜35センチ級のスルメイカを1人20〜50杯で、私は30杯。竿頭は左舷トモで竿を出していた富士宮市の石川氏。状況に応じてブランコと直結仕掛けを使い分けていたとのことで、最大7杯掛けを達成したとのことだった。
船長によると、
「今後カツオやメジが回遊してくるまでの間、石廊崎沖や御前崎沖のスルメイカを狙っていく予定です。これからコバルトブルーの明るい潮が入ってくれば、さらに期待できるでしょう」とのこと。
例年のパターンでいくと、駿河湾では8月末からカツオやキメジを狙い、その後10月になるとヤリイカ釣りがスタートする。駿河湾の釣況は目が離せない。
[彌太丸]芝 敏文船長
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