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本誌編集部◉内山 高典
掲載号: 2012年8月15日号
朝イチがチャンス!
17メートルダチでヒットした800グラム級
底付近でアタリがないときは、落とし込みでタナを広く探りたい
「トップ20枚オーバー。大原の一つテンヤがすごいことになってるよ!」との一報で外房大原に急行したのが7月11日。港に到着するとスピニングタックルを携えた一つテンヤファンで賑わっていた。
お邪魔したのは長栄丸。当日は11名が集まり4時に出船。濤川(なみかわ)宏和船長に近況を聞くと、釣り場は大原沖で水深は15〜30メートル前後。日によるムラはあるものの、いいときは入れ食いになることもあり、貸し竿で初挑戦のお客さんが中〜小ダイを10枚釣った日もあったというから期待できそうだ。
40分ほどで30メートルダチに到着。海上は穏やかで風がほとんどなかったため、パラシュートアンカーを下ろさずに合図が出た。船長によると潮は1ノットほどでいい具合に流れているとのこと。
開始早々、右トモで30センチ級のアイナメが上がる。ほかのお客さんもアタリは多いようで魚の活性は高そうだ。
「ミヨシで食ったよ!」
船長の声に駆け付けると左ミヨシでヤリトリの真っ最中。魚が反対舷に向かって走ったため、船底に道糸がこすれて切れないように、竿先を海面に向けて魚の引きに耐えている。ややあって上がってきたのは後検量1.5キロの中ダイであった。
朝の好時合はアタリが続くもので、左胴の間で2キロ級のヒラメ、右トモで1キロ弱のマダイが取り込まれた。
1時間ほど流して20メートルダチに移動。ここで私も竿を出し、テンヤ2号を付けて投入。テンションフォールの落とし込みで探ると、道糸が15メートルほど出たところで竿先が引ったくられ、手のひらサイズの小ダイが上がる。
どうやらいい群れに当たったようで周囲でも同級のマダイが次つぎに釣れ、ハナダイ、ヒラメ、カワハギ、キントキ、アイナメ、ガンゾウビラメも顔出し船上が賑わう。
しかしこの日よかったのはここまでで、その後は潮が流れずアタリも遠のき、11時に沖揚がりとなった。
船中釣果は0.4〜1.5キロのマダイが0〜4枚、ゲスト多数。小ダイをリリースしていた人も多かったので、実際に釣れたマダイの数は倍以上になったはず。
7月下旬現在、釣り場を太東沖5〜10メールダチの超浅場に移し、同船では4.1キロの大ダイが取り込まれ、トップ20枚以上の釣果が続いている。
[キャプテンズネット 長栄丸]濤川 宏和船長
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