さあ、ここから入れ乗りショーの始まりか!?
　と思ったが、全体的にポッツラペース。タナも30メートル前後とやや深めのまま。船長によれば「このところイナダが回っていてイカがあまり浮かない」らしい。
　それでも8時を回ってからは直結仕掛けの人が8本ヅノに7点掛けを達成したりと、投入のたびに多点掛けは当たり前で取り込むようになる。
　普通の釣り方でこれだけ乗ってくれば、一つテンヤ組にもチャンスあり。まずは内山が一つテンヤタックルで1杯目を掛ければ、続いてゲームロッドに両軸リールを使っていた自分にも竿先をフワフワと上下させるようなアタリ。キュッと合わせるとズシッと手応え。まるでマルイカを釣っているような感じでなかなかに面白い。
　さらには編集長、同乗していただいたつり具のトミー富所専務もムギイカを乗せ、その可能性に注目していた。
　沖揚がりは23時。この日はそれほどいい乗りではないと船長は言っていたが、それでも多い人は120〜130杯、少ない人でも50〜70杯。調子のいい日は多点掛けも多く、タナがドンドン上ずって海面下5〜10メートルほどでバンバン乗ってくるというから、反応の濃さは相当なものがあるのだろう。
　例年6〜7月が最盛期で、長い年は8月中旬まで楽しめるという。これは関東から遠征する価値も十分ありますぞ！
　ちなみに一つスッテチームは1人10杯弱といったところ。もう少し腕を磨かないといけないようだ。なお、はやかわ丸では事前に船長に確認を取っておけば一つスッテやライトでの釣りもＯＫとのことである。

［はやかわ丸］早川 松栄船長