TJ-web  
電子版
から探す
キーワード(釣り物、釣り方etc.)

 

 

 

[アオリイカ]
相模湾小田原早川港発…小田原沖 泰平丸

ビッグチャンスは6月か? 巨大アオリが続ぞく集結!

Check

本誌編集部/尾川泰将
掲載号: 2012年6月15日号

泰平丸の基本事項

 


朝イチ、高橋さんに乗った1杯。餌木は背が黄緑、下地が金


 2キロ3キロ当たり前!
 というのは大げさだが、自己レコードのアオリイカが狙える乗っ込みシーズンど真ん中。アオリイカ専門の船宿として知られる小田原の泰平丸も、熱狂的アオリフリークが詰めかけている。
 ところが、浮かれて出かけた5月14日に大ポカ。こともあろうに撮影済みのSDカードを紛失してしまった。船中2杯と貧果ながら同乗の大谷さんが1.5キロを釣り上げて、
 「間違いなく掲載します!」と男の約束をしたのに、数日探しまくっても見つからず……。許して大谷さん。
 
 鈴木繼寛(つぐひろ)船長に事情を告げて再取材をかけたのは、5月19日土曜日。
 乗合ではなく、小磯さんを中心にした「GF海」という8人組の仕立が入っていたが「撮影だけさせて」と、ごり押しして転がり込む。
 くじ引きで決まった釣り座は左舷前から島津さん、佐藤さん、和田さん、山岸さん。右舷は小磯さん、高橋さん、二瓶さん、佐々木さん。
 和田さんと佐々木さんはアオリ初挑戦、船長からタナの取り方やシャクリ方のレクチャー、乗りそうな餌木も選んでもらった。
 
 ちなみに泰平丸のアオリ釣りの基礎事項は、
 .ハリス5号4メートル。中オモリは8号(冬は10〜12号)。
 .餌木は3.5号か4号を各色。背色が濃い緑、茶など地味めのものも必ず持参する。
 .アナウンスは海底までの「水深」のみを告げる。タナは餌木が底から2メートル上を漂うよう計算して取る。
 船長は根掛かり防止策として海面からのタナ取りをすすめているが、道糸のマーカーでタナを取る計算式は「水深-(マイナス)6m 」。式内の6メートルは、ハリス4+底上2メートルのことである。
 「はいどうぞ、18」と告げられたら、18m -(マイナス)6m =12m。中オモリから数えて12メートル道糸を出せば、餌木は底から2メートル上を漂う計算だ。
 でかアオリ狙いは7時に出船して、瞬時に始まる。最初の釣り場は港を出てわずか30秒、岸から投げても狙えそうな水深18メートル付近だった。
 爽快な五月晴れ、海はベタナギ。一方、海面は緑色に濁り、餌木を落とすと1メートル沈んだところで見えなくなったが、宙層から海底の濁り具合は知るよしもない。
 タナを取り、4秒間隔でキュッとシャクること数分。いきなりメンバーの重鎮.高橋さんが乗せた。
 3.5メートルの長竿が青空にアーチを描き、そろそろと浮上させたのは1キロ級のオス。立て続けに背中合わせの佐藤さんの短竿も曲がったがこれはスッポ抜けた。
 高橋さんは背が黄緑のプレミアムアオリーQのゴールドターフ3.5号、佐藤さんはメーカー不詳の全身マーブルカラーだ。
 「今日はイケる!」とだれもが思う最高の滑り出し、その後も次つぎに……とはいかない。岸づたいに転々と南下して、そのまま2時間。
 ようやく乗ったのは根府川前の水深15メートル、山岸さんの長竿がひん曲がる。
 墨を吹き上げて浮上したのは1.2キロ、餌木はアオリーQ.RSスケルトン夜光グリーンアジの3.5号。またも背色が黄緑系だ。


 

 


 

 

Page1 泰平丸の基本事項
Page2 懐かしい餌木に最大が!



※本誌紙面では、カラーグラビア、仕掛図などがご覧いただけます。