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本誌編集部◉村上 敬洋
掲載号: 2011年11月15日号
そんな言葉に一瞬不安が・・・
東伊豆は西風に強いので、冬も出船率は高い
5時半に港を出て、ゆっくりと沖に進むと最初の釣り場である伊東沖の52メートルダチに到着。周囲に浮かぶ1隻の船とともに、6時半の協定時刻に仕掛けを投入。指示ダナは38メートル。8メートル余分に沈めたあと、2回に分けてコマセを振り出しながら指示ダナまで巻き上げて置き竿にした。
まもなく船中あちこちでアタリが出たが、これはマダイではなくてイナダ。
「最近はどちらかというとマダイがパタパタと食ってからゲストが釣れ始めるケースが多かったんですけどね。今日はどうしたんだろう?」と船長。
そんな言葉に一瞬不安がよぎったが、心配ご無用とばかりにマダイがポツポツと上がり始める。500〜600グラムが数枚釣れたあとで釣友の馬場さんが掛けたのは1キロ級。まずまずのサイズが登場し、船長ともどもホッとする。
その後も小型のマダイとゲストが何尾か上がったが、良型のマダイが出る気配がないということで、8時ごろにもう一つの本命ポイントである手石島沖の70メートルダチへ移動し、海面下58メートルの指示ダナで再開となった。
仕掛けを入れてまもなく、右ミヨシの釣り人のマダイ竿が強烈に引き込まれた。慎重にヤリトリすること5分あまり、海面に浮き上がったのは淡いピンクが美しいマダイ。当日最大の後検量1.7キロであった。
「いや〜、ドキドキしちゃいましたよ。なにせハリスを3号から2号に落としたときに食っちゃいましたから」と安堵の表情を浮かべる右ミヨシ氏であった。
いいなあ。私もこんなマダイを釣りたいなあ……と思っていると置き竿にガンとアタリがきて700グラム級をゲット。
そのあと、手石島沖で小型のマダイを何枚か追加したあと、川奈沖の50〜60メートルダチに移動したが、残念ながらこちらでは不発に終わる。
10時を過ぎ、ラスト1時間となったところで再び手石島沖の70メートルダチへ行くと、マダイがちょっとしたラッシュ状態になり、船中ほとんどの釣り人がマダイの数をのばすことができた。
沖揚がりは11時。釣果は0.3〜1.7キロが1〜4枚で合計14枚。トップがツを抜けるような爆釣ではなかったものの、船中全員がマダイの型を見ることができた一日であった。
[大武丸]佐藤 竜太船長
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