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[カモシヒラマサ]
外房勝浦松部港発…海中公園沖 盛幸丸

外房にヒラマサ襲来! カモシでつかもう秋の夢

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本誌APC(東京)/ 鈴木良和
掲載号: 2011年11月1日号

アジ釣りでハプニング!

 


今回は2キロ級1本のみ。残念!


 朝晩の冷え込みが厳しくなってきたころからシーズンを迎えるのが外房勝浦のご当地釣法、カモシ釣りで狙うヒラマサだ。
 今期の模様はどうかと勝浦松部港の盛幸丸に電話を入れてみたところ、盆過ぎから2キロクラスが釣れ始め、9月後半からは新しい群れが入ったようで7キロ前後が上がり始めたという。
 そんな7キロ前後が9月29日は船中3本、9月30日は船中2本とコンスタントに上がっていたため、10月2日に釣友の塙くんを伴い盛幸丸を訪れた。
 カモシ釣りと聞くと私の周りでは「難しいんでしょ?」と尻込みする人も多い。
 たしかにカモシテンビンや目印の付いたナイロンの道糸などカモシ釣りならではの道具を使うが、釣り方そのものはコマセマダイとあまり変わらないし、最近はPEラインの道糸で楽しむ人も多いので入門しやすい。
 それに盛幸丸ではカモシの道具を貸してもらえるので、決して敷居の高い釣りではないといえるのだ。
 
 まだ夜も明け切らぬ5時前に11名を乗せて盛幸丸は出船、まずは港の周りでサビキ仕掛けを下ろし、エサの小アジを釣る。
 小アジのほかに付けエサとしてサンマのブツ切りが用意されているが、潮具合によっては生きたアジにしか反応しないこともあるという。
 ズラズラと小アジが鈴なりに上がる光景を予想していたが、まだ周囲が暗いせいかポツリポツリと釣れるのみ。不甲斐ないのは釣友の塙くん。
 「撮影をしているので私の分も釣っておいて!」と頼んでおいたのにサッパリ。このままではマズイと思い、ああしろ、こうしろ!
 とアドバイスした。その甲斐あってかようやくアジのアタリが到来。
 「やっときた!」と彼はすぐに巻き上げようとしたので、
 「そのまま追い食いさせて」と手を止めさせると、ガツンと竿に衝撃が走り、グイグイと力強く引き込む。
 「それヒラメだあ! ゆっくり巻け〜!」
 ハリスが細いので無理はできない。ソロリソロリと巻き上げたハリスの先には予想どおり1.5キロのヒラメ。思わぬゲストの登場にとまどいながらもうれしさを隠し切れない彼であった。
 周囲が明るくなるとアジの活性も上がってきて、各自20尾ほどのアジを確保したところでカモシ釣り場である海中公園沖へと移動する。
 海水で溶かしたサンマミンチをカモシポンプでカモシ袋へ注入し、スタンバイOK。まもなく、
 「海面から24ヒロ。36メートル」と船長のアナウンスが流れた。ヒロの指示はナイロン道糸を使う人向けで、メートルの指示はPEの道糸を使う人向け。盛幸丸では必ずヒロとメートルの両方でタナを指示してくれるのだ。


 

 


 

 

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