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本誌APC(長野)/ 高田 光
掲載号: 2011年10月1日号
釣れない原因はどこにある
良型オキメバルの数釣りを楽しもう
8月31日、新潟県能生漁港の大進丸にお邪魔した。今日の釣り物はオキメバルとアジ五目のリレー釣りである。
当船では根魚狙いのライト泳がせ釣りやアマダイなど、様ざまな釣り物を組み合わせたリレー釣りが人気を集めているが、今日のメインのオキメバルも人気の魚。
しかし、このところの高水温のせいかオキメバルが活発に口を使うのは未明から早朝7時半までなので、そのあとはアジ五目にスイッチするという方式なのである。
4時半に私と釣友を含む7人の釣り人を乗せて、一路名立沖を目指した。
5時半、115メートルダチで投入の合図が出された。
私は港近くの釣具屋で購入した「名立沖オキメバル○○仕掛け」にヤリイカのタンザク切りとオキアミを交互に取り付けて投入する。
同行の釣友は使い慣れた自製仕掛けで、エサはホタルイカのゲソ。
この仕掛けとエサの選択が運命の分かれ目となったわけだが、このときはまだ知るよしもなかった。
台風12号の影響か南西風が吹き始め、今にも泣き出しそうな曇り空。きっと朝イチが勝負時だろう。
この予想はズバリ的中。1投目から竿先がガンガンとたたかれ、釣友ともどもニンマリしながら追い食いを誘った。
そろそろころ合いと釣友は電動リールの巻き上げスイッチを入れると竿先はギューンと曲がって海中に没した。
この初投で釣友が6尾のメバルを手にしたのに対し、私の仕掛けには1尾としてメバルが付いていなかった。これは一体どうしたことか。私の愛竿も大きく曲がっていたというのに!
次投でもメバルの魚信は訪れたが、やはり私だけがゼロ。3投目にようやく2尾を手にしたが、抜き上げで2尾ともハリが外れて落下。1尾は海面に浮いていたためタモ取りできたが、もう1尾は波間に消えてしまった。
私が苦戦している間も釣友は順調にメバルを追加していたから、きっと仕掛けに問題があるのだろう。そこで「名立沖オキメバル○○仕掛け」をよく見てみると、ハリ先が真っすぐの「アジバリ」というハリが使われていた。
一般的なオキメバル仕掛けに使われているハリはムツバリのようにハリ先がネムっているものがほとんど。これでバラシを軽減していると思われる。
そこで私は使い慣れたムツバリ仕様の仕掛けに変更してみたところ、5点掛けや6点掛けが連発。朝一番から使い慣れた仕掛けを使っていればと悔やんだが、時すでに遅し。徐々にメバルの食いは渋くなり、朝のような派手な多点掛けはあまり見られなくなった。
おまけに予報に反して雨も降りだし、釣り人の意欲も削がれるばかり。
Page1 釣れない原因はどこにある
Page2 後半のアジの機嫌は?
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