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本誌編集部◎内山高典
掲載号: 2010年1月1日号
大洗沖のヒラメはでっかいぞ!
当日は3キロ級を頭に船中12人で42枚をマークした
イサキやフグなど地域ごとに禁漁期間を設けている釣り物は色いろあるが、その解禁日の釣行を楽しみにしているファンは多い。
中でも沖釣りで1、2を争う人気ターゲットのヒラメとなれば、1カ月前でも予約が取れないことがあるほど競争率が高く、解禁日の出船前の港は期待に胸膨らます釣り人たちの熱気にあふれている。
常磐地区のヒラメ釣り場がフルオープンする12月1日、大洗港の忠米丸を訪れた。
「型狙いでいきます。朝イチの流しに期待してください」
穏和で人あたりのいい根本茂船長が出船前に告げる。小型で数が出るポイントもあるそうだが、数より型、解禁日はそう決めているらしい。
船長がやる気なら、集合時刻の1時間前だというのにすでに準備万端のお客さんたちのやる気もすごい。
まだ夜が明けぬ5時過ぎ、12名を乗せて出船。港を出るとウネリがあり、ゆっくり進むことおよそ40分ほどで船足がスローになる。
すかさず仲乗りさんが13センチほどのイワシを配り、36メートルダチで合図が出る。
「もう食ったよ!」
開始早々、左胴の間2名の竿がほぼ同時に曲がり、そろって2キロ級が上がる。
これに右トモの2名が続き、まずは1キロ級が取り込まれた後、慎重にヤリトリしていた大ドモのお客さんの目の前にブワッと大きなヒラメが浮かび上がる。
仲乗りさんが船ベリから身を乗り出してタモに収めたのは後検量3.1キロ。肉厚なため見た目より大きく感じる。
この間もヒラメの食いは止まらず、船長と仲乗りさんがタモを持って走り回る。左トモで後検量3.2キロ、右ミヨシ寄りで3キロジャスト、同級生の集まりでもあったかのように3キロ級のヒラメがそろう。
Page1 大洗沖のヒラメはでっかいぞ!
Page2 船長の言葉に納得
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