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[アマダイ]
相模湾湘南片瀬港発…江ノ島西沖 片瀬丸

これは釣れると実感 !! アマダイのシャクリ釣法

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本誌編集部◎斉藤貴伸
掲載号: 2009年12月1日号

北風に強い相模湾

 


良型が船中で次つぎに取り込まれる光景は驚きだった
シャクリ釣りには操作性重視


 アマダイは甘鯛と書かれるが、実にうまく漢字が充てられていると、今さらながら感心する。確かに刺し身で食べても、火を通しても味わえる、ほんのりとした甘さが、この魚の価値を決めていると言っていい。
 うまい魚はたとえ釣れる数は少なくても人気がある。アマダイはその代表例だろう。
 では、釣って面白い魚かというと、これもイエスと答えたい。とくに今回片瀬丸で体験したアマダイのシャクリ釣法は、文句なしに面白い。ゆっくりとした誘いに終始していたこれまでの自分の釣り方と比べると、はるかに積極的な釣り方だった。
 
 湘南片瀬港の片瀬丸は、オニカサゴやアラを狙う根魚五目とアマダイが乗合船の看板といっていい宿だ。アマダイのシーズンはおおよそ9月から3月までで、今年も9月にスタートしている。
 模様が上向いたのは10月に入ってからで、コンスタントにトップが5尾を超えだし、下旬にはツ抜けする日も出て、急上昇している。釣行したのは11月3日の文化の日。タイミングとしてはドンピシャだ。
 前夜に猛烈な北風が吹いたのが心配だったが、午前5時過ぎに港に着いてみると、寒かったもののほぼ無風。港から見る限り海上はナギのよう。相模湾はやはり北風に強い。
 今日は、アマダイは初めてという釣友の片山誠君を誘っていた。彼は今年の1月15日号の特集で、尾川記者が解説したアマダイ特集を穴があくほど読んできたようだ。
 7時20分に我われを含め7名の釣り客を乗せて出船。私と誠君は右舷トモに並ぶ。
 由比船長は江ノ島沖に船を向けた。快晴でナギの海に冠雪した富士山が映える。
 30分ほど走り72メートルダチで開始。左舷トモの狩込さんがカイワリを釣り、その後船中で2尾のイシモチが上がる。
 これを機に船長は西の平塚方面に移動を告げた。8時過ぎのことで、判断がとても早い。イシモチが交じる時はアマダイの食いは悪いという。


 

 


 

 

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