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[マダイ]
相良坂井港出船…御前崎沖 第二福徳丸

御前崎沖で見た、食わせるための攻略術

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本誌編集部◎尾川泰将
掲載号: 2009年12月1日号

転々と探り歩く展開

 


大長さんの作戦が、今回は大当たり
無風ベタナギで船上は快適


 10月30日、5時集合に合わせて相良坂井港に到着。日の出前の夜空を見上げると、満天の星。都心では見られないこの星空も御前崎の楽しみの一つだ。
 海には東海根、カド根、伝吉山、沈船、一枚芝ほか、無数のマダイポイントが、これまた星のように散らばっている。
 十数年前、生まれて初めて5キロオーバーの大ダイを手にして腰くだけになるほどの感動を体験した地でもあり、自分にとっては特別な場所だ。
 同じように当地で大ダイを釣り上げた方は本誌愛読者なら相当数いるだろう。これから年末にかけて釣行を予定している方も多いようで、乗船した福徳丸の予約表も11月後半から12月は徐々に埋まりつつある。
 8名を乗せ、協定開始時刻の6時半に釣り開始(11〜3月は7時)。海はベタナギで、当地特有のウネリも1メートルに満たない。こんな穏やかな御前崎沖に浮かんだのは初めてだ。
 この日は沈船周り、カド根の手前、東海根などを転々と探り歩く展開となったが、いずれも水深は50メートル前後。指示ダナは海面下30〜35メートルほどだった。仕掛けは私も含めて10ヒロ(約15メートル)をセットしている方が多い。
 「上潮が速い」と船長は言うが、潮に沿って流しているせいで、釣りにくさは感じない。しかし底潮は動いていないというコメントが気にかかる。
 それでも朝一番、右舷大ドモの鈴木さんが1.5と2キロを立て続けにヒット。出だしは好調、いかにも大ダイが出そうな雰囲気だった。
 ところが後が続かない。0.5〜0.7キロの小型は掛かるが良型は顔を見せず、エサ取りも極端に少ない。時どき太ったイナダが食ってくるのが救いだが、本命ナギ倒れの様相が色濃くなってきた。


 

 


 

 

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※本誌紙面では、カラーグラビア、仕掛図などがご覧いただけます。