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フィッシングライター◎山口充
掲載号: 2009年12月1日号
試行錯誤の末に 1枚をゲット
時合は一日のうちでいつ訪れるか分からない。集中力を切らさないことも大切
その後ワラサが回遊。船中2本のワラサが上がったが、私たちにはアタリはない。エサも取られない。
こうなれば実験開始。タナをハリスの半分、下から4メートル。つまり付けエサを這わせるところから1メートルずつ探ってみることにした。
5分で回収して付けエサを確認する。すると、海底から4〜6メートルまでは外道にエサがかじられるものの、7メートル以上ではエサが取られない。さらにハリスを2.5号、ハリを7号に落としたりと色いろとアレンジする。
そうしているうちに私にヒット。タナは底から9メートル。慎重に上げてなんとか1枚目を釣ることができた。この時期は水温も暖かい日があったり、冷えたりと季節が冬に変わっていくだけに、どこでヒットしてくるかをつかむことも肝心だ。
また、基本的に下げ潮よりも上げ潮のほうが水温が上がる傾向にある。こんなところも、事前にタイドグラフなどで潮の動きを確認しておくとヒントになるだろう。
右舷ミヨシの竹中さんはマダイを連続ヒット。加藤氏も2枚目を上げる。その後も左舷で再びアタリが集中。左舷トモでは3.9キロの立派なマダイが上がった。このサイズを見るとやっぱり釣りたくなる。
最後まで気が抜けない展開であったが終了の時間。午後3時の沖揚がりまでに船中23枚。トップは竹中さんの9枚。大型が出るチャンスでもあり産卵に関係ない魚体はパワーがありそう。久里浜沖のマダイは今後も期待十分だ。
[鴨下丸]川名睦船長
Page1 アタリがなく厳しい展開
Page2試行錯誤の末に 1枚をゲット
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