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フィッシングライター/竹川啓二
掲載号: 2010年9月15日号
台風の影響なんのその
ダブルで釣れることもしばしば。今シーズンの飯岡沖はフグの魚影が濃いぞ!
ケチらずに、モリモリ付けなきゃアタりませんよ
8月14日、釣友の茂手木くんを誘い、九十九里飯岡港の長五郎丸を訪れた。
8月のお盆を過ぎると例年大釣りが期待できる飯岡沖のショウサイフグ釣りだが、今年は8月の声を聞いた途端、中〜小型主体ながら数釣りが楽しめるようになり、飯岡詣のマニアを喜ばせている。
台風4号のウネリが残る中、12名のファンが集まり、定刻午前5時に出船となる。
「灘寄りの近場はちっこいからよ〜今日は沖に行くど〜」と話しかけてきたのは鈴木敦夫船長。
それでも航程20分ほどで釣り場に到着。すでに先着した他船が釣りを始めている。長五郎丸もその船団に加わり釣り開始となった。
水深は約20メートル。浅場魔王(あさだまおとは別人)と呼ばれる私の得意とする深さだ。
台風の名な残ごりか風がやや強く吹いているが、釣りに支障はない。ただ次第に強まるとの予報だったので早揚がりを懸念し、まずはカメラを手に船上を駆け回る。
すぐに常連のトトロ相原氏に20センチ弱の船中第一号がヒット。続いて茂手木くんも同級をゲット。右舷に回っても同じようなサイズがポツポツ上がっている。
朝、船宿で教子おかみが「ちっちゃいよ〜」と話していたが、私的には食べておいしいサイズだと思うし、おかみが言うほど小さく感じなかった。確かに同沖では40センチ近サイズがいつもなら交じるので、それを思えば小さいかもしれないが。
ひと通りの写真を撮り終えたところで船長から、
「もう写真は撮ったか〜早く釣りをしてお土産を作れ!」とのありがたい催促があり、「第1回釣りタイム」とした。当日は全長1.5メートルのカットウ専用竿と常磐用のカレイ竿(全長2.1メートル)の2セットを用意したが、ウネリがあるので長めのカレイ竿を使うことにした。
リールはPE2号を巻いた小型両軸。仕掛けは食わせでもカットウでもどっちでもいいとのことだったが、アタリが頻繁にあるようなのでカットウ仕掛けを選んだ。
エサは定番のアオヤギ。エサバリにたっぷり付けるのがセオリー。
仕掛けを入れるとすぐにアタって20センチ級の初物をゲット。その後も入れ食いとまではいかないが、結構いいペースでヒットする。
時どき15センチに満たない再放流サイズも掛かってきて、これがおかみの言うところの、
「ちっちゃいよ……」なのかと納得する。
1時間ちょっと楽しんで、エサが1パックなくなったところで再びカメラを持つ。
すでに20尾ぐらい確保したのでお土産としては十分。カメラを持つ手にも余裕がある。
Page1 台風の影響なんのその
Page2 1つのエサで5連発!
※本誌紙面では、カラーグラビア、仕掛図などがご覧いただけます。