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本誌APC/鈴木良和
掲載号: 2010年8月15日号
「ジリ巻き釣法」がヒット!
新鮮なエサを付けて、ソフトに誘えばこのとおり!
日もすっかり落ち、闇に包まれたころ、
「大型を狙いましょう」と場所を移動。今度のポイントは水深が20メートルと深い。
「底から3メートルぐらいから、ゆっくり10メートルぐらいまで誘ってください」のかけ声で第2ラウンドがスタート。
直後に釣友玉芳君が25センチのメバルを釣った。タナを聞いたところちょうど海面から10メートルとのこと。
そのタナに仕掛けを合わせておくと激しいアタリがきた。あわてて竿を立てると、鋭い突っ込み。
これはメバルではないと判断して、慎重なヤリトリの末に浮かせたのは30センチのメジナと22センチのメバルであった。
「徐々に魚は浮いてきますから、釣れたタナを教えてあげてください。アタリがあってもすぐに合わせず、完全に食い込んでからですよー」
爆釣とはいかないまでも、船中あちらこちらで竿がしなる。
釣れるメバルはすべて20センチオーバー。時折25センチ級も交じり、さらにフッコやメジナが華を添える。
ここで順調に数をのばしていたのが伊藤さん。
見ていると、アタリがあるのはなんと海面下3メートル。ゆっくりと海面下5メートまで落とし、ジリジリと海面まで巻いてくる「ジリ巻き釣法」だ。けっして竿をあおったりはしない。
どうやらこれが今日のヒットパターンであったようだ。後半戦になってからなかなか波に乗れていなかった村田さん親子も、タナが3メートルと教わったころから連釣モードに突入。釣り座の影響からか、とくにメジナが多く掛かり、達也君も引きの強さに衝撃を受けたようだ。
しかし、次第に潮が動かなくなりアタリも落ち着いてきてしまったところで、再び場所を移動となる。
「ここは底中心です。竿の長さ程度を探ってください」
底を1メートル切ったところからジワーッと竿を立てると、コツッ。
ここで、あわてずに食い込みを待っていると、ギュギューンと小気味よいメバルのアタリがくる。
このポイントで数尾のメバルを追釣した9時30分に沖揚がりとなった。
メバルの釣果は15〜25センチが5〜20尾ほど。イシモチやアジ、メジナなど多彩なゲストが交じり、クーラーの中は実に華やか。短時間の釣りとしては十分な釣果だ。
夜の海風に吹かれながら、ライトなタックルで味わうメバルの元気な引きは、実に爽快。夏の夜釣りならではのぜいたくなひとときだ。
[雄士丸]星野雅史船長
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