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本誌APC/鈴木良和
掲載号: 2010年8月15日号
しばしメバル五目
日中の暑さを避け、好釣を味わうなら夜メバルで決まりっ!
西日本に豪雨をもたらした梅雨が、ようやく明けたかと思えば今度は猛暑である。
「この暑さでの釣りはキツイ……」と二の足を踏んでしまう気持ちもよく分かる。
そんな時は夜釣りがいい。夕涼みを楽しみながら、釣り糸を垂らすのもなかなかオツなものだ。
7月18日、釣友の玉芳君と足を運んだのは木更津桜井の雄士丸。周年夜メバル船を出しており、とくに大型メバルをターゲットにしている船宿だ。
使うオモリは5〜10号と軽く、お客さんの使用する竿の調子を見て船長がオモリを指示するとのこと。釣らせ方へのこだわりが伺える。
6時少し前に12名を乗せて出船。ポイントはすぐ近くの木更津沖の護岸周りだ。
水深10メートル前後の根際の砂地だというので根掛かりの心配は少なそうだ。
「明るいうちはアジも掛かるからアオイソメは短めがいいですよ」と船長のアドバイス。
開始早々、あちらこちらで竿がしなり、10〜20センチのアジが上がる。幅広で黄色味がかったアジだ。
さらに25センチ近いキスが登場したり、竿を派手にたたいて30センチクラスのイシモチが顔を出したりと船上はとても賑やか。
親子で参加している村田さんは息子さんに釣りの楽しさを教えたかったらしく、達也君が魚を釣るたびに見せる驚きの表情に満足顔だ。
すっかり気分が和んでいるところへ右ミヨシから、
「タモお願いします!」と呼び声が聞こえた。何ごとかと駆けつけるも、
「あ〜。いっちゃった」
海面を50センチ級のマゴチが逃げていく……。噛み跡の付いたアジを恨めしそうに眺めるミヨシの伊藤さんであった。
さて、私も釣りますぞ!
みなさんの釣れっぷりを参考に作戦を立てる。胴つき3本バリの上2本は2センチほどに切ったアオイソメでアジ狙い、下バリはアオイソメの1本掛けでイシモチ狙いだ。
いきなりアジが掛かった。サイズ以上に引きが強烈だ。使用しているオモリが軽いため、竿に伝わるアタリも鮮明だ。
イシモチが掛かったときには軟調竿が根元から持っていかれそうな勢いである。これは面白い。
「そろそろ暗くなってきたので、メバルが顔を出すと思います。メバル狙いの人はエサを1本掛けにしてください」
船長の言葉を待っていたかのようにメバルが顔を出す。私の仕掛けにも20センチのメバルが元気よく掛かってきた。
それまで釣れていた魚に交じってメバルやらカサゴが釣れ始めたので、まさにメバル五目の様相だ。
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