最初の1流しは3投して9尾ゲット。3連続パーフェクトだ。
　その後も船長の指示どおりにコマセを振り、タナを合わせればキュ、キューンと小気味よいアタリの連続。
　アタリがこないときは仕掛けがビシに絡んでいるか、うっかり指示ダナより下に仕掛けを沈めてエサ取りに付けエサを取られてしまったときくらいだ。
　皆さんほぼ入れ食い状態でイサキを連釣。足元の活かしタブはどんどんイサキが埋まり、時折タカベ、ムロアジ、メジナ、大サバなどのうれしいゲストも釣れ上がり、釣り人の頬をさらに緩ませる。
　仕掛けやタナの合わせ方などマダイ釣りと共通する点が多いが、マダイと違いイサキはコマセに群がる魚。食いのいいときは少しのコマセを1度で出し切るショートピッチの打ち返しと、アタリがあってもすぐには上げず追い食いを狙っていく。
　この攻め方でコマセを1枚使い切ったところで早くも50尾超のハイペース。フルタイムで攻めれば束釣りに達する勢いだ。
　「持ってくるクーラーを間違えたよ！」
　全員クーラー満杯となり定刻の13時より1時間早い12時に沖揚がり。トップは常連の山本さんで71尾。少ない人でも50尾超の好釣果。
　「御前崎沖のイサキは数は出るけど、石花海と比べると型が小ぶりなんだよ」
　釣り場までの往路で船長が言っていたが、どこが小ぶりなのか、釣れ上がるイサキはどれも30センチ級の良型主体。タルの中で尻尾が曲がる38センチもいて、リリースサイズなんて1尾も交じらなかった。
　いやはや、駿河湾のイサキ釣りのスケールの違いに驚かされた釣行であった。

［公翔丸］有川公二朗船長