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本誌編集部◎尾川泰将
掲載号: 2009年6月1日号
ビッグワンに恋い焦がれる
レギュラーサイズは1キロ前後。日に日に大きくなっている
釣り座はくじ引き。早起きは不要だ
ジャンボアオリがフィーバーするにはまだ早い4月下旬、2回にわたって小田原早川港の泰平丸を訪れた。結果は右の文中内に記したとおりで、数のほうは今ひとつ。実は船中半数(自分を含め)の方はオデコだったのである。
しかし同宿の予約帳を拝見して驚いた。6月半ばまで、ほぼ連日お客が入っているじゃないか。アオリイカファンがいかにビッグワンに恋い焦がれているか、そして鈴木船長を頼りにしているかが分かる。
なにせここは、アオリが釣れにくい盛夏だけエビタイ乗合でつなぎ、その他の時期はただ一筋に「アオリイカ乗合」を看板に据える船宿。おそらく全国的に見ても希有な存在だろう。
両日とも濁り潮のなかで、天候は真逆の曇天vs晴天。紹介したのはほんの断片にすぎないけれど、餌木選びの妙味を伝えるには最高の舞台だった。
ポイントは小田原周辺の広域(国府津〜根府川沖)にまたがり、主軸となる水深は10〜25メートル。取材時は今期初めて10メートルの浅場で1.5キロのアオリイカが釣れ上がり、
「浅瀬にデカイのが突っ込むようになった。順調に水温が上がればこれから5月末にかけて、一潮ごとに増えていくよ」と船長は言う。
例年2キロオーバーの大型を交えて釣果が上向くのは水温が18度を超えたあたり。そして20度に到達したころピークを迎えるそうだ。
Page1 ビッグワンに恋い焦がれる
Page2 まさに独り舞台
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