9月12日に釣友の大谷さん、女性アングラーの蓮見さんの3人で訪れたのは外房小湊港の守孝丸。
　釣り物はアジ.サバ＆スルメイカ。出船したら、最初にフラッシャーサビキ仕掛けを使ってお土産を確保したあと、本命のスルメイカを狙うというリレー釣りだ。
　フラッシャーサビキではクロムツも狙えるが、今回はお客さんの希望によってアジ＆サバ狙いになるとのこと。港に到着したのは4時前。クロムツ狙いの船を見送った後に佐藤守孝船長がやってきた。
　当船では釣り席は抽選で決めるので、暗闇の中で荷物を積む必要はない。「準備ができたら出船しましょう！」と舫もやいが解かれたのは4時40分。当日の乗船者は私たち3人を含む計6名。20分ほどで真沖のポイントに到着。水深は90メートルだ。「やってください。アジの反応が出ているのは海面下40～60メートルです」
　合図が出たあと、船中全員が一斉にサビキ仕掛けを投入した。「アジを狙っていたんだけど、途中でサバが掛かった」と船中数名がつぶやく中、仕掛けがタナまで届いた溝上さんが、「私のはアジみたいですよ～！」とリーリングを開始し、30センチ前後のアジが3尾釣れ上がった。「僕のもアジみたいですね」と釣友の大谷くんも一荷で同級を取り込んだ。そのあと彼はトリプルも達成、アジの引きを楽しんでいた。
　船中あちこちで良型のアジが釣れ盛る中、1人苦戦をしていたのが蓮田さん。
　サバは時どき釣れるのだが、アジが一向に掛からないようだ。次から次へとサバを抜き上げる彼女に、「ここのサバはおいしいよ。血抜きをしてクーラーにしまってね」と声をかけたものの、このままではサバだけでクーラーが埋まってしまいそうだ。
　しばらくして食いがひと段落したところで、私も竿を出してみた。するとすぐに一荷でアジが釣れた。「アジ釣れるじゃん！」
　再び彼女のところへ行ってどんなサビキを使っているのか尋ねたところ、持参した仕掛けらしい。「サビキだけは船宿のものを使いなよ」とあらかじめアドバイスをしておいたのだが、以前購入していたものを使っていたらしい。
　見れば全体的に糸が太く、ヨレ防止の回転ビーズも付いていた。
　船長の話によるとアジは仕掛けを選ぶ傾向が強く、時には回転ビーズを嫌うこともあるらしい。その話を聞いて船宿仕掛けに交換した蓮見さん、あっさりと待望のアジを掛けることができた。
　恐るべし、船宿仕掛け！