再投入しますがなかなかアタリません。船中全体でもアタリが遠いようで、時間だけが過ぎていきます。船長の話では潮がまったく動いていないとのこと。
　何度かの流し変えの後、待望の船中1本目が右舷ミヨシ2番で上がりますが、スレ掛かり。魚はいるようですが活性が低いのかと思いきや、右舷胴の間の方がダブルでキャッチ。なんだか魚により食い気がまちまちな感じです。
　上げ潮が少し効き始めた9時半過ぎ、気合を入れ直して誘うと久びさにアタリ。合わせを入れるとグンと竿がしなり、うまくハリ掛かりしたかと思いましたが、すぐにハリ外れ。
　そこで使い慣れた1本バリ仕掛けに変更して再投入。底から10メートルでコツッと小さいアタリの後、もたれるようなアタリで合わせを入れると、タチウオ特有の力強いバックするような引き。巻き上げると、待望の指4本サイズをゲット。
　いつもの身エサでの釣りと比べ誘いや合わせ、アタリの出方も違い四苦八苦しましたが、ひと安心です。
　その後も連続キャッチで3本ゲット。やっとコツが少しつかめたかなーなんて思っていると、急に西の風が吹き始めました。
　「帰りを考えると限界が近いから揚がります」と船長。11時前、急いで片づけて帰りの準備。
　アタリが出始めただけに残念な帰港となりましたが、後日、船長に状況を尋ねてみると、シケが続きの中ようやく出船できた19日にはトップ20本、平均15本前後が多数ということでした。
　生きイワシのタチウオはこれからが本番、皆さんも切り身エサとはひと味違った釣りを味わってみませんか。

［太海丸］高濱 清船長