タチウオはルアー、切り身エサで釣るのが一般的ですが、内房金谷〜上総湊地区限定といえるのが生きたシコイワシをエサにした釣りです。
　私にとってこの釣りは初挑戦。少々緊張気味で1月15日、内房金谷港の太海丸さんに根岸発行人、加藤記者とともにお邪魔しました。
　この日は太海丸でもタチウオ初出船。土曜日ともあって釣り客は定員12名で満船。私は左舷胴の間、根岸発行人は左舷トモ2番に釣り座を構えて午前6時に出船です。
　まずは生きイワシの積み込みです。初めて見るので興味深々、イケスに船を着けるとイワシの目が赤く光っています。これは切り身エサにはないこと、アピール度はすごいんだろうと想像してしまいます。
　無事積み込みも終わり、40分ほどで観音崎沖の80メートルダチに到着。いよいよ釣り開始ですが、誘いも合わせも分からないので不安も募ります。隣の常連さんに聞くと、
　「優しく上に上にと誘っていればアタリが出るから」とアドバイスをいただきました。
　まずは2本バリの仕掛けをチョイス。イワシは下アゴから頭の硬い所に抜きます。
　「反応は65メートルまであります」というアドバイスにしたがって、仕掛け着底後、15メートルまでをゆっくりと誘い上げます。
　残念ながら1投目は空振り。
　2投目、船中初のアタリが私に。
　「アタったけど、どうするの〜」
　よく考えたらアタってからのアドバイスを聞いていません。結局、食い込まずに頭だけのイワシが上がってきました。
　「強めに引き込むアタリで合わせてごらん。あまり強い合わせだとイワシがちぎれちゃうよ」と船長からアドバイス。