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フィッシングライター◎山口 充
掲載号: 2010年4月1日号
苦戦の後良型ゲット!
今年も釣れ始めました!
「モゾモゾッ!」 ときたら、すぐにエサの点検をしよう
春が近づくと新潟のマダイが気になる。2月26日、能生港の大進丸を訪れた。
当日はお客さんの要望があり、マダイとオニカサゴ、ウイリー五目の3本立て。準備をしていると中村英二船長が到着。状況を聞くと、「昨日は船中29枚、その前は80枚上がったけど、今日は天候が心配で……」とのこと。
午前6時に出船すると、予報どおり雨が降り出す。やがて名立沖のポイントに到着、まずはマダイからスタート。「水深70メートル、タナは上から35メートルです。ビシの位置を合わせてくださいね」とアナウンス。続けて、「色いろな船長の釣り方があると思うけど、このタナでコマセを出してくださいね。必ず浮いてきますから、それからがチャンスです」と分かりやすく説明してくれる。
反応が浮いてきてから、もう一度タナをアナウンスするとのことで、マダイを寄せるタナと食わせるタナを分けて狙うようだ。
しばらくすると、「反応が出てきました。タナを5メートル上げてください」と船長。
誘い上げる感じでタナを合わせると、私にアタリがきた。小型ながらも船中1号を取り込む。
同行の石井さんも掛けたようで、良型らしきとファイト中。しかし、掛かり所が悪かったようで痛恨のフックアウト。型がよさそうだっただけに残念。
その後、私も何度か掛けるが巻き上げ中のバラシが頻発。食いが浅いのだろうか。波があり、船が大きく上下動しているのも影響しているのかもしれない。
そこで、いくつかの対策を考えてみる。ハリスを細くする、さらにハリをサイズダウン。逆に、ハリを大きくしてみるのはどうか……。
結局私はハリス4号を2.5号に落とし、ハリのサイズはそのまま、クッションゴムを1.5ミリから1.25ミリに変えることに。
ビッグサイズが掛かれば慎重にならざるを得ないセッティングだが、魚にしっかり食わせないことには話にならない。中層でヒットするこのエリアのマダイは、時折青物のような引きを見せるファイターぞろい。ギリギリの熱い勝負になることは必至だ。
しかし、背水の陣で気合を入れてコマセワークを繰り返すものの、状況はなかなか好転しない。
何度か潮回りをした所で、私に待望のアタリがきた。
力強い突っ込みを見せ、ドラグが滑って糸が引き出される。今度はよさそうだ。
ドラグだけではなく、ときにはクラッチを切ってサミングでも対応する。やがてマダイが浮かび上がり無事にネットイン。
2キロ弱のマダイであったが、引きの強さはそれ以上に感じた。すでに黒ずんでいる魚体が乗っ込みの気配を漂わせる。
さらにその直後、またまた私にヒット。するとほぼ同時に、右舷の大ドモにいた柄沢さんにも良型がらしきがヒットしたようだ。
私はしばらくヤリトリしてマダイを寄せたが、なんと取り込み間際でハリが外れてガッカリ。
一方の柄沢さんは見事に後検量3.3キロの良型を上げる。これも乗っ込みを思わせる黒ずんだ魚体だった。
これでマダイ狙いは終了となり、オニカサゴへ転進する。
Page1 苦戦の後良型ゲット!
Page2 オニ&五目で賑やかに!
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