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本誌編集部◎村上 敬洋
掲載号: 2010年4月1日号
オキアミ1匹掛けをすすめます
尾羽根を切り、真っすぐ刺す。これが基本
2匹掛け。キレイに付けないと……ハリスがヨレます!
そんなとき、ふと海底へ沈んでいく自分のハリを見たら、2匹掛けにしたオキアミがまるでヘリコプターの回転翼のようにクルクルと回りながら沈むのが見えた。
すぐにオキアミの2匹掛けをやめて1匹掛けに切り替えたところ、ハリスはヨレなくなり、スムーズにさばけるようになってきた。
なんだ、たったこれだけのことになぜ気が付かなかったのだろう。入れ食い時のワラサのような太くて短いハリスならともかく、当日のハリスは4号、しかも全長15メートルだ。仕掛けを上げ下げするたびにオキアミを回転させていたら、アッと言う間にチリチリになるに決まっている。
もちろん2匹掛けにするメリットもあるのだろうが、ハリスがヨレてさばきにくくなるのでは楽しくない。というわけで私は1匹掛けをすすめます。ハイ。
さて、ハリスをうまくさばけるようになると不思議なことにアタリも増え、2尾のイサキを釣ったあとでうれしい1枚目の1キロ級をキャッチした。
その後も釣れっぷりは順調そのもの。1キロ前後のマダイのほか、カイワリ、イサキ、ハタなど多彩なゲストを交じえ、船中あちこちで竿が曲がった。
こうして13時過ぎに沖揚がり。序盤のカド根は振るわなかったが、後半の笠松で巻き返し、1キロ級を中心に船中合計はちょうど20枚。トップは左トモに座った2人組で、仲よく5枚ずつマダイをキャッチしていた。「今日は今イチでした。3キロくらいのも1枚くらいは交じるかと思ったんですけどね」と船長は苦笑いであったが、なんだかんだでよく釣れてしまうところがいかにも御前崎沖らしい。
なお、取材日以降の釣れっぷりも順調そのもの。頭が10枚近くに達する爆釣もあるようなので、今後も期待は十分。マダイはマダいいなんて言ってる場合ではありませんぞ。ヌフフ。
[第二福徳丸]森田 和利船長
Page1 長ハリス VS 私
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