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釣り人(東京)◉遠藤 あみ
掲載号: 2012年1月1日号
スゴイです、楽しいです、ク セになりそうです!
憧れの鈴木さんとの2ショット、宝物にします!
「外房の若大将」こと鈴木新太郎さんに一つテンヤを基本から教えていただける幸運に恵まれ、外房大原港の富士丸さんにお邪魔したのが11月27日。
この日は私たちを含む8名が集まり5時に出船。40分ほど走って大原沖に到着すると、強風とウネリで釣りにくそうな状況だった。
エサの付け方や基本的な釣り方を一通り教わりスタート。釣り場は水深22メートルと浅かったが、風が強い日や道糸が見えにくい早朝は、着底がはっきりと分かる重めのテンヤを選んだほうがいいと鈴木さんからアドバイスを受けテンヤ8号をセット。潮の流れは緩やかなようで素直に底ダチが取れた。
1時間ほどが過ぎ、周囲では700〜800グラム級のマダイが順調に釣れていたが私のタルは空っぽ。仕掛けを回収するとエサがないことも多い。アタリが取れていないのだ。
「道糸でアタリを取る練習をしてみましょう」
鈴木さんによると、竿先がブルブル震えるほどの強風時は、道糸の動きでアタリを取るほうが釣りやすいとのことだった。
竿を上げて糸を出し、スッと下げると弛んだ道糸が風を受けて弧を描き、テンヤに引かれてツツツと海中に引き込まれていく。教わったとおりに繰り返していると、引き込まれていた道糸が不意に止まった。
「それがアタリ、合わせて!」
慌てて竿を立てるとグイッと曲がった。上がってきたのは700グラム級の本命、ヤッター!
「今のがフォール中のアタリを取る〝落とし込み〞という釣り方です。面白いでしょう」
スゴイです、楽しいです、クセになりそうです!
その後も落とし込みでマダイを2枚ゲット。そして大好物のイナダも2本釣れて絶好調!
ところが風がどんどん強くなり、船酔いしてダウンする人もちらほら。まだまだ魚が釣れそうな気配でしたが10時半に早揚がりとなりました。
竿頭は強風をものともせず1キロ級を頭に12枚を釣り上げた鈴木さん、さすがです!
私もマダイ3枚とイナダが釣れて大満足。
「強風とウネリの中でよくがんばりましたね。遠藤さんはセンスがありますよ」と鈴木さん。
ありがたきお言葉。教わったことを忘れずに、次回はサイズアップ目指してがんばります。
鈴木さん、船長、本当にありがとうございました。
[富士丸]坂下 隆一 船長
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