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本誌編集部◉加藤 智晴
掲載号: 2012年4月1日号
ホウボウもウイリーにヒット
アジもこのサイズになると強烈な引きが楽しめる
最初のうちは豆アジやサバがポツポツ上がるだけだったが、やがて右舷トモのお客さんに力強い引き。予想どおりこれは800グラム級のイシダイだった。
その後、左舷ミヨシの人が中小型のイシダイを2枚上げるも、再びアタリが途切れてポイント移動。さて、次は何を釣らせてくれるのか?
と思っていると、船長は釣れたサバを切り身にして全員に配る。
「下バリに付けてください。ちょっとホウボウを狙ってみます」
2カ所ほどポイントを探ったがアタリはなく、ホウボウはダメかなあと思っていると左舷ミヨシの常連さんにアタリ、見事ホウボウをゲットする。それもよく見れば、下から2〜3本目に付いていた黄色のウイリーに食っていた。
聞けば数メートルシャクリ上げたところでアタったようで、
「ホウボウもけっこう上がってきますよ」とのこと。切り身エサだからとタナを低めにして置き竿で待っていただけじゃアタらないわけだ。
ホウボウ狙いが一段落すると、続いては90メートルダチの深場で大アジ狙い。潮が速かったり乗船者が多いときはできないこともあるようだが、この日竿を出しているのは4人。オマツリの心配もない。
「5〜7メートル、待ちを5〜8秒と長めにしてください」の合図で投入。さすがに30号のオモリだと着底までもどかしいが、糸が大きくフケることもなく、着底も確認できた。素早く3メートル巻き上げてからコマセをまきつつ5メートルにタナを取ると、ほどなくギュンギュンとアタリ。おお、この引きはスゴイぞ!
上げてみれば30センチと40センチの大アジが一荷だ。
2時間ほど深場のアジを楽しんだあとは、ラストコーナーで再びイシダイやハナダイ狙い。「10メートルくらいまで反応が出てます」とのことで、速めにシャクっていくとキュン。20センチちょっとながらハナダイがヒットする。
次の投入でも同じパターンでアタリ。だが今度はちょっと引きが強い。取り込んだのは25センチ級のハナダイ。さすがにこのサイズになるとタイ属らしい引きを見せて楽しい。
午後2時に沖揚がり。アジ以外は数こそのびなかったがイシダイ、ハナダイ、ヘダイ、ホウボウなど魚種は多彩で、五目釣りらしい賑やかさであった。
今後4月にかけて潮に濁りが入ればクロダイやメバルなども交じってくるようになるというし、水深も20メートル台が中心と浅くなるので、ますます面白い釣りが期待できるだろう。
[庄三郎丸]望月 幸雄船長
Page1 ライトスタイルの元祖
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