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[ワカシ]
相模湾腰越港発…平塚沖 秋田屋

相模湾のワカシ カッタクリ有利で滑り出し好調!

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本誌編集部◎内山 高典
掲載号: 2010年9月1日号

シーズン初期は 魚皮バケで勝負

 


小学1年女子は竿をのされながらも青物相手にがんばりました
ワカシとサバのダブル


 一方、仲乗りさんにコーチを付けてもらった息子はいっぱしのフォームでカッタクれるようになっていた。
 ワカシやソウダを次つぎに抜き上げる兄の姿をうらやましく思ったのだろうか、今度は娘がカッタクリをやりたいと言い出す。しかし見よう見まねでやってみるのだが、リズムよく手釣り糸をたぐることができず、残念ながら魚を掛けることはできなかった。
 仕掛けを下ろせばなんらかの魚が食ってくる状況が続いたこともあり、一度も移動することなく昼過ぎになる。
 「例年よりサバが多いし、ソウダがこの時期にしては大きいね。ワカシ主体で狙うならこういうときは魚皮バケが有利。途中から竿に変えてウイリーでやってるお客さんはワカシが釣れてないでしょ」と五味船長が言うとおり、カッタクリで釣り続けているお客さんは順調にワカシの数をのばし、中には50センチ近いイナダを取り込んだ人もいた。
 お客さんのケアをしながら合間を見てはカッタクリで釣っていた仲乗りさんに話を聞くと、シーズン初期はアジカブラなど小型のバケがワカシには効くのだが、この日はサバやソウダが先に食ってしまうので魚皮バケを使っているとのこと。
 バケの種類は定番のバラフグとナマズ。当日は茶色に近いかなりの濁り潮だったが、ワカシは潮が濁っているほうが食いがいいそうで、逆にサバやソウダは澄み潮を好むと言う。濁り潮でこれだけサバやソウダの活性が高いのは珍しいそうで、このまましばらく濁り潮が続けばワカシ主体で釣れるようになるはずとのこと。
 日が高く上がり暑さがピークを迎えた13時に沖揚がり。船中釣果は20〜30センチのワカシが8〜20本、50センチに迫るイナダ級2本、サバとマルソウダ多数、ほかにアジが交じった。
 「初日にしてはまずまず。仲間の船の状況を聞いても群れはいるようなので、今年も期待できそうです」と五味船長。
 子供でも手軽に楽しめる相模湾のワカシ、夏休みの家族釣行にもってこいですよ!



秋田屋]五味 晃船長

 

 


 

 

Page1 開始早々から 入れ食いモード
Page2 小学1年生 VS青物
Page3シーズン初期は 魚皮バケで勝負


※本誌紙面では、カラーグラビア、仕掛図などがご覧いただけます。