1時間ほど過ぎたころに移動。子供たちは船が走っているときがよほど楽しいらしく、海岸線を眺めながらはしゃいでいる。
　エボシ岩周りをしばらく探るも、思うように魚は口を使わず再び移動。次に向かった江ノ島周りでは、ここ最近は小型の回遊魚が釣れているとのことで期待したのだがここも不発。
　探っては移動の繰り返しで大人たちがジリジリとした時間を過ごしている傍らで、湘南の風に吹かれてクルージングを楽しんでいる子供たちは元気だ。
　葉山沖に到着すると、数隻の船が集まっているポイントに合流。アンカーを下ろした船で魚が上がっている。ここは期待できそうだ。
　「水深50メートル、底から5メートル上くらいまでいい反応が出てます」のアナウンス。
　ほどなくサバが釣れ始め、10分後には入れ食いモードに突入。しかもこのサバ、朝方に釣れたのよりも一回り大きく、試しにメジャーをあてると45センチもある。
　しばらくしてサバの食いが落ち着くと今度はアジが釣れ始め、釜井さんが35センチ級の良型を次つぎに上げる。干物より刺身で食べたいサイズである。
　周囲でアジが釣れる中、伊織はカサゴとササノハベラ、涼太くんはカワハギにシロギスと、タナボケ効果!?で五目釣りを満喫。初めて見る魚たちに興味津々の様子だ。
　その後も順調に釣れ続き、皆さんクーラー満タンで13時半に沖揚がり。
　我われはアジ、サバ、シロギス、カサゴ、カワハギ、スズメダイ、ササノハベラ、アカタチ、ネンブツダイに小さなフグで10目を達成。魚拓＆干物づくりの材料を無事調達し、子供たちも大満足の一日を過ごした。
　8月上旬現在はこれまでの釣果に絶好調のワカシが加わり、釣れ過ぎて早揚がりになるほどの盛況が続いている。

［沖右衛門丸］木村研二船長