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[アジ]
相模湾小田原早川港発…二宮沖 平安丸

相模湾のアジ絶好調 型も数も思いのまま

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フィッシングライター◎上田龍太郎
掲載号: 2009年4月1日号

いきなり入れ食いに!

 


良型アジの爆釣を目指すなら……相模湾で決まり!
誘って食わせたアジはバレにくい。なるほど、勉強になりました!


 相模湾のアジが釣れに釣れている。小田原早川港の平安丸では、昨年の12月中旬から現在まで、40センチ級の大型交じりで頭60〜80尾という好模様をキープしているという。
 そんなアジが2月に入ったころからサイズアップ。おまけに水温の低下とともに脂が乗り、食味もよくなってきたという。
 
 平安丸を訪れたのは2月25日。当日は朝から雨降りで、だれも釣り客がいなかったらどうしようかと心配していたが、5時半に到着すると、すでにビシアジ船には数名の釣り人が乗り込んでおり、ひと安心。
 「こんな冬の雨降りの日に、みんなよく来るよなあ!」などと自分のことは棚に上げて感心しつつ、改めてビシアジ釣りの人気を実感した。
 定刻の午前7時、私を含む8名の釣り客を乗せて岸払い。
 私は左ミヨシに釣り座を構えた。雨はポツポツ降っているものの風は北の微風、海はベタナギであった。
 航程25分ほどで二宮沖の100メートルダチに到着。船長は慎重に魚探の反応をチェックしながら、ポイントを絞り込んでいく。
 ここ相模湾のアジ釣りでは、状況に応じて船を流して釣る場合と、アンカーを打って釣る場合がある。
 船長によればここ数日は根周りにアンカーを打って釣っているとのことであったが、この日もアンカーを入れてのカカリ釣りだった。
 船がポイントに固定された午前7時半、投入開始の合図が出た。
 当日の仕掛けは、図示したような一般的なビシアジ仕掛け。まずは金バリに夜光玉を装着した仕掛けを用い、サバが多いようであれば夜光玉のない仕掛けや白バリの仕掛けに替えることにした。
 コマセは定番のイワシミンチ。付けエサは船で配布されたアカタンと特エサとして持ち込んだアオイソメを使う。
 「水深は100メートル。海底から5メートルくらい上でアタリを待つようにしてください!」とのアナウンスが流れたので、ビシが着底してから3メートル上と4メートル上でそれぞれ1度ずつコマセを振り、5メートル上でビシを止めてアタリを待つことにした。
 すると1投目から、ゴンゴンゴンと竿先をたたくような明確なアタリが伝わってきた。
 船中全員がほぼ同時にアタリをとらえたようで、電動リールの巻き上げ音が鳴り響く。私も期待しつつ中速で巻き上げると、海面には35センチ級の本命が浮かび上がった。船長から、
 「良型は玉網ですくったほうがいいですよ」とのアナウンスもあったので、アドバイスに従いタモ取り。お隣の方も同サイズを釣り上げ、ニッコリ笑顔であった。
 2投目からは仕掛けをタナに合わせたと同時にアタリが出るようになった。釣れるのはどれも30センチオーバーの良型ばかり。面倒でも1尾1尾玉網で確実に取り込むよう心がけた。


 

 


 

 

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